2018年11月30日

今から200年前の話です。

オーストリアの聖ニコラス教会のモール神父は、教会のオルガニスト兼聖歌隊指揮者のフランツ・グルーバーのところに、

新しいクリスマス讃美歌の歌詞を書いて持っていきました。

モール神父がグル―バーに会うやいなや、モール神父は大変なことを聞きました。その日の朝、グル―バーがオルガンを

弾こうとすると音が出なかったというのです。調べてみると、ネズミがオルガンの中に入って、ふいごを噛み切ったらしいと

言うのです。オルガンを直すには、2週間はかかります。教会のオルガンが壊れているので、クリスマスイブの深夜のミサ

には使えないだろうと言うのです。モール神父は、、よりによってオルガンが使えないと聞いて、クリスマス讃美歌の伴奏は

どうしたらよいものかと途方に暮れました。

その時、モール神父はとっさに思い立って、自分が持ってきたクリスマス讃美歌の歌詞をグル―バーに見せて、

「これに曲をつけてくれないか? 深夜のミサで歌おう。オルガンの代わりにギターの伴奏でやったらどうか。」と言いました。

すると、グル―バーは、「自分はギターは弾けないし、作曲など無理だ。」と言いました。

しかし、、モール神父は諦めませんでした。

「ギターのコード3つぐらいは知っているだろう?」モール神父の言葉にグルーバーがうなずくと、モール神父が

「じゃあ、今夜、君の伴奏で新しいクリスマス讃美歌を歌おう!」と言いました。

グルーバーは早速、作曲にとりかかり、美しいメロディーができあがりました。二人は、この讃美歌に和声をつけて

二重唱で歌いました。楽譜が完成したのは、ミサが始まる30分前でした。

そのクリスマス讃美歌とは、大変よく知られている「きよしこの夜」です。

こうして、新しいクリスマス讃美歌が世界で初めて歌われ、演奏されたのです。

モール神父もグル―バーも、まさか「きよしこの夜」の讃美歌がチロルの山を越えて、世界に広がるとは夢にも思いません

でした。

オーストリアの小さな村で誕生した「きよしこの夜」の讃美歌は、多くの言語に訳され、世界中で歌われています。

クリスマス讃美歌の「きよしこの夜」は、オルガンの故障という最悪と思われる状況の中から生まれた讃美歌です。

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